筋肉の拘縮(ロック)によって痛みの起こる仕組み

正常な筋肉
     正常な筋肉の状態
        矢印
無理に引っ張った筋肉
     筋肉に無理な力がかかると
        矢印
収縮した筋肉
     筋紡錘の働きで筋肉が収縮
        矢印
拘縮した筋肉
     拘縮(ロック)した筋肉
        矢印
酸欠の筋肉
拘縮(ロック)して硬くなった筋肉は血流が悪化して酸素不足になる
        矢印
酸素欠乏
酸素欠乏になった筋肉が酸素不足を脳に伝えると脳が痛みを感じる

慢性痛の原因は筋肉の酸欠です。

筋肉のロックを解除するミオンパシー

ゆるめた筋肉
    筋肉をゆるめる姿勢をとります
        矢印
もどす
    90秒たったら元の姿勢に戻します
        矢印
痛みが消えた
筋肉は正常な長さに戻り酸素が足りていると伝達、痛みが消える!!


これまで説明した「筋肉の強張り」をゆるめて、元の健康な状態に戻すためのテクニックがミオンパシーです。
    
このテクニックで、様々な痛みやこりの大きな原因になっている

「筋肉を護るためのスイッチ」が解除(筋紡錘からの信号が途絶える)されます。

すると、、強張った筋肉を圧迫した時の

痛い・くすぐったい・痛くて気持ちいいなどの感覚が

施術後は「ただ普通に押さえられているだけ」の感覚になります。

それが筋肉の強張りが緩んで元の状態に戻った感覚です。

短くなっていた筋肉は元の長さに戻り、筋肉が健康な状態に戻ります。

収縮して酸素欠乏になることで筋肉が発していた痛みの信号は消え

圧迫されていた血管に留まっていた乳酸などの疲労物質・炎症物質が流れ出します。

たったこれだけのことで、筋肉は正常な状態に戻るのです。

時々、施術後しばらくして筋肉痛のような痛みが出る方がおられますが

それは、この炎症物質などが流れ出す時の痛みなので心配はいりません。

運動後の筋肉痛と同じなので、時間とともに消えてしまいます。
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筋肉の拘縮(ロック)と筋紡錘の役割

     
一般的な筋肉痛は筋肉の疲労物質である「乳酸」などを流し出すことで楽になります。

これらは「ストレッチやマッサージ」で対処できる痛みです。

ところが、「慢性化した痛みやこり」に悩んでいる方の筋肉は

そのような筋肉の状態とは異なっています。

その方達の筋肉は、強張った状態から緩まなくなってしまっています。

この状態を「筋肉が拘縮している」と言います。

拘縮した筋肉の状態がどうなっているかというと、筋肉の中にある筋肉を護るためのスイッチが入ったままになっているのです。

※筋肉を護る為のスイッチとは

筋肉を構成している筋繊維というもののなかにある「筋紡錘」というものです。

「筋肉を護るためのスイッチ」は

車のシートベルトと同じく、筋肉に無理な力が加わったときに入ります。

「筋肉を護るためのスイッチ」が入ると、筋肉はロックされた状態になり

筋肉は硬くなって伸びたり縮んだりしにくくなります(拘縮した状態)。

その結果、疲労物質が貯まって酸素が筋肉の細胞内に入りにくくなり

痛みを感じさせる。あるいは関節の動きが悪くなって

危険信号のサインとして痛みがおこる、などの症状が現れるのです。

ですが、大体の方は「私はそんな筋肉に無理がかかるようなことはしていない」

とお思いでしょう。

ところが実際は本人の気づかないうちに「筋肉に無理をかけている」のです。

例えば睡眠が十分足りていて、ストレスもあまりなく、食事も規則的で偏っていない。

普段から適度に身体を動かしていてストレッチなどもまめにしている、気温も適度

そんなときには、よほど無理な使い方をしない限り

「筋肉を護るためのスイッチ」が入ることはありません。

ところが寝不足が何日も続いていて、ストレスだらけ、食事も不規則で偏っている。

慢性的に運動不足でストレッチなどは学生時代からしていない。

気温は低くて身体は冷え切っているような時は、

なんでもないことで「筋肉を護るためのスイッチ」がオンになります。

実際にぎっくり腰などは「くしゃみしただけでなった」

という方や「何もした覚えがないのに朝痛くて起きられなかった」

という場合が多々あります。

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筋肉のロックはこうして悪化する

一段階

「筋肉を護るためのスイッチ」が入ると
筋肉はキュッと身を縮めて自分自身を護ろうとします。
初期のこの状態では、痛みなどが出ることもあまりなく
「筋肉の強張り」も殆ど意識されることはありません。

筋肉痛

第二段階

強張った筋肉は、伸びることも縮むこともままならず周りの筋肉に影響を及ぼし始めます。
最初に強張ってしまった筋肉の働きをカバーするために
周りの筋肉に無理がかかり始めます。すると、周りの筋肉も刺激に敏感になり
ちょっとしたことで「筋肉を護るためのスイッチ」が入りだします。
「強張った筋肉」の範囲が拡がって行く、この頃から違和感や痛み・こりが意識され始めます。
皆さんが来院されるのは、大体この時期以降です。
この段階では、強張った筋肉を圧迫すると痛みを感じます。

第三段階

この状態をさらに放置すると、徐々に身体は痛みに鈍感になり
少し状態が良くなったように感じることがあります。
訴えられる痛みは、鈍痛・重い・だるいというふうに表現されることが多いようです。
「筋肉の強張り」が慢性化した状態です。
この第三段階の筋肉を圧迫すると
「痛いが気持ち良い」とか「くすぐったい」という感覚になっています。
この段階になると、強張った筋肉には血流障害が起こり
筋肉の栄養である酸素やナトリウムなどのミネラル群が、供給されにくくなってきます。

第四段階

さらに放置すると、筋肉はますます強張り
筋肉を包んでいる筋膜などが水分を失ってひからびたようになってきます。
第三段階・第四段階の頃の筋肉になると
ほんの少しの刺激でも過敏に反応することがあります。
ぎっくり腰や寝違い、脚がつる、などの症状です。
「背骨や骨盤のゆがみ」がはっきり現れるのも大体この時期です。
この段階になるとストレッチをすると痛いだけ。
無理に伸ばすとますます筋肉は、防御のために収縮します。
同じように強いマッサージなども逆効果です。
他の整体法やカイロプラクティックなどで骨を矯正しても
筋肉の状態までは変えられませんからすぐに元に戻ってしまうことも多いようです。

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